第49回は熊野市にある木本高校。体操競技の名門校で、ここ数年 東海大会を目指す三重県大会で3位に輝いた学校です。
9年前、顧問の小柳先生がこの学校に赴任して以来、かつての栄光を取り戻しつつあります。決して練習環境が整っているとはいえない熊野市。小柳先生は多気町から約80kmの距離を毎日約1時間30分かけて通勤しています。
さらに後進の育成にも力を入れていて小学生時代から指導してきた地元の中学生たち3人も、高校での練習に参加させ、アドバイスを送っていました。
あれから1年半・・・当時指導した中学生たちが入試に合格し、体操競技部に入部してきました。小柳先生が語っていた「木本高校体操競技部史上最高の世代」が入部してきたのです。今は 高校で初めて体操競技を始めた3年生部員3人と経験者の新1年生部員3人。お互いに切磋琢磨し団体で出場できるよう、しのぎを削っています。
悩める小柳先生、団体戦の出場枠は4人。上位入賞を狙うなら経験者の新1年生3人をメンバーに選べば、高確率で東海大会やインターハイを目指せます。しかし、未経験から2年間頑張ってきた3年生の努力も認めています。はたして小柳先生の選択は・・・?
番組では真摯に練習に取り組む部員たち、さらに的確で熱のこもった指導をする小柳先生の姿をとらえます。