古民家の再生と持続可能性～忍者の秘密基地あれこれ～

三重県伊賀地方は、この地方で多く採れる薬草から、秘薬の製造や火薬の調合を行っていました。門外不出の秘法を書き留めた巻物を狙い、賊の侵入もしばしば起きたと言われています。
そこで自衛のために、家のいたるところにからくりを設け、巻物を隠したり、巻物を持って逃げるための時間を稼ぎ出しました。これらのからくりが「忍者屋敷」と呼ばれる所以です。
近年になっても、伊賀市では忍者の一族が住んでいたと思われる屋敷がいくつか残っており、「忍者屋敷」として古民家の再生に取り組んでる例もあります。
青森県弘前市で2016年に発見された古民家は、忍者の集会所として使われたものとしては、現存する国内唯一の忍者屋敷と推定されていますが、文化財としての保護の必要性から、様々な人たちが文化財保護活動に取り組んでいます。
今回は、弘前市の事例をはじめ、全国に点在する忍者屋敷や古民家などの再生と持続可能性について考えます。


【出演者】
つるの剛士
幸田知香（伊賀上野観光協会 伊賀流忍者博物館 館長補佐）
山口通喜（中之条町歴史と民俗の博物館ミュゼ 館長）
笠井賢治（伊賀市教育委員会事務局 文化財課 課長）
清川繁人（青森大学社会学部 学部長 忍者部顧問 農学博士）
佐藤光麿（弘前忍者屋敷オーナー）
白戸遥香（成田専蔵珈琲店）
齋藤貴史（岩櫃真田 忍者ミュージアム「にんぱく」 合同会社 岩櫃城忍びの乱 代表社員）
中澤邦浩（伊賀市役所 産業振興部 中心市街地推進課 主幹）
北斗白影（甲賀流忍者軍団瀧組主宰）

【ナレーション】
服部伴蔵門

【監修】
山田雄司（三重大学 人文学部 教授　三重大学 国際忍者研究センター 副センター長）