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三重県では最大26mの津波 南海トラフ巨大地震の新たな被害想定

 南海トラフ巨大地震の新たな被害想定が3月31日に公表されました。

 三重県では最悪のケースで死者の数が約2万9000人にのぼり、この内、約1万9000人が津波によって亡くなると想定されました。

 今後、30年以内に80%の確率で発生が懸念されている南海トラフ巨大地震。国は10年余り前の被害想定を見直し、31日に新たな被害想定を公表しました。

 国の新たな被害想定では、全国で最大約29万8000人が死亡するとされています。

 県内で想定される死者数は約2万9000人で、前回2012年に公表された約4万3000人から約1万4000人減少しました。

 想定される死者約2万9000人の内、津波による死者数が約1万9000人と、全体の6割以上を占めるとされ、尾鷲市には高さ1mの津波が最短3分で押し寄せ、志摩市には最大で26mの津波が押し寄せると想定されています。

 県内で全壊・焼失すると想定される建物は約25万3000棟にのぼるとみられ、前回の公表から約1万4000棟増えました。

 揺れによる被害は約6000棟減ったものの、津波による被害が約7000棟、火災による被害が約1万4000棟増えました。

 また、能登半島地震で改めて課題となった避難生活などで体調を崩して亡くなる「災害関連死」の規模について初めて推計され、全国で最大約5万2000人にのぼるということです。

 国が新たな被害想定を公表したことをうけて、一見知事は日頃の備えの必要性を訴えました。

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