「手順が複雑」「組み立てに時間」避難所での声受け改良 簡単で丈夫な段ボールトイレ体験
災害時に役立ててもらおうと、段ボールで作る簡易トイレなどを組み立てて使い心地を体験してもらうイベントが、三重県松阪市内の書店で20日に開かれました。
災害時に使用する段ボール製の簡易トイレや簡易ベッドなどの体験から防災について広く知ってもらおうと、松阪市で印刷物の加工などを行う三重印刷センターが企画したものです。
能登半島地震の発生後、段ボールトイレについて避難所などで支援を行った人からは「手順が複雑でわかりにくい」「組み立てに時間がかかる」などの声が寄せられたことから、説明書がなくても折り目に沿ってたたみ、切れ目に差し込むと出来上がるように仕立てられました。
また、折りたたみができる段ボールベッドは、200キロほどの重さに耐えられるということで、訪れた人たちはベッドに横になり、その使い心地や耐久性などを確認していました。
三重印刷センターの村田彩乃さんは「簡単で丈夫なトイレにしたかった。より改良して災害時にはすぐ役立てられるようにし、家庭にも置いてもらえるよう努めていきたい」と話していました。