三重で生まれた「日本のライト兄弟」紹介 100年以上前の飛行機プロペラも
明治・大正時代に飛行機の開発に取り組み、「日本のライト兄弟」と言われた三重県四日市市出身の玉井兄弟の生涯を紹介する特別展が、四日市市立博物館で開かれています。
1892年に現在の四日市市諏訪栄町に生まれた兄の玉井清太郎は、16歳の時に竹とんぼを見て空を飛ぶことに興味を持ち、2歳違いの弟、藤一郎と共に資金集めに苦労しながら飛行機の製作を行い、1916年に初飛行を成功させました。
今回の特別展は、玉井兄弟の生涯を写真や再現模型など約80点を通じて紹介するものです。
また、玉井兄弟は日本初となるパイロットの養成学校を東京・羽田に設立して飛行家を志す若者に門戸を開くなど、日本の航空史に大きな影響を与えました。
さらに、会場に展示されている木製のプロペラ3枚は、玉井兄弟が製作した100年以上前の貴重なものです。
四日市市立博物館学芸員の森拓也さんは「大正の初め頃に自分で研究して空を飛んだ人は数えるほどしかいない。こういう人が三重県人でいたというのは大事なこと」と話していました。
この特別展は5月6日まで開かれています。