池や水生生物描かれた珍しい構図 東海地区最大級の涅槃図公開

釈迦が亡くなった時の様子を描いた東海地区最大級の涅槃図が、15日から津市の高田本山専修寺で公開されています。
釈迦が亡くなった時の様子を描いた涅槃図は各地に存在しますが、高田本山の仏涅槃図は縦が5メートル50センチ、幅が4メートルの大きさで、毎年、命日に合わせて公開されています。
15日は、仏法を説き広めた釈迦に思いをはせ、涅槃会が営まれました。
江戸時代のものとされる高田本山の涅槃図では、全ての煩悩がなくなり、悟りを完成させた釈迦が金色に輝き極楽浄土があるとされる西の方角に顔を向けています。
弟子をはじめとする多くの人や、様々な動物など生きるものすべてが釈迦の死を嘆き悲しむ様子が細かく描かれているほか、池や水生生物なども描かれた珍しい構図だということです。
千賀光真録事は「仏教を興したお釈迦様の最期の教えを描いている。仏教に深く関心を持ってもらえれば」と話しています。
高田本山専修寺の仏涅槃図の公開は3月20日まで行われ、最終日には僧侶による絵解き解説も行われます。