「医療に関係ない人でも国際人道救助の間口は広い」 「国境なき医師団」で活動する女性が母校で講演

紛争地や被災地などで医療援助を行う「国境なき医師団」の取り組みを紹介する講演会が、14日、三重県津市の高田中学校で開かれました。
講師を務めたのは、高田中学校出身で「国境なき医師団」のプロジェクトコーディネーターを務める上西里菜子さんです。
「国境なき医師団」では、生徒たちに人道支援の取り組みを知ってもらい、将来の選択肢を広げてもらおうと、海外で活躍するスタッフが母校で講演を行っています。
講演会では、上西さんが自身が経験したジンバブエやパキスタンでの医療援助活動を例に、「国境なき医師団」の取り組みを紹介したほか、学生時代に抱えていた思いや葛藤なども生徒たちに伝えました。
上西さんは「好きなことを好奇心を持って追求して自分がやりたいことを見つけてほしい」と熱いエールを送っていました。
参加した生徒は「いま、自分がやっている勉強が、今後の職業にいろいろな影響を与えてきて、その全部が組み合わさって、国際協力が成り立っていくと感じた」と話していました。
また、上西さんは「国境なき医師団は、医療に関係ない人でも国際人道救助に興味がある人がいれば、間口が広いので、生徒のみなさんに、ぜひ興味を持って将来参加していただけたら」と話しています。