ハンカチ落とさず祈願 厄払い平和で健康な年に 初午大祭に多くの人

日本最古の厄除(よ)け観音と言われる三重県伊勢市の松尾観音寺で、1年の厄災を払う初午大祭が1日と2日に営まれました。
古来から3月最初の午の日と、その前日は1年のうちで最も厄除けにご利益がある日とされていて、この地方では厄年に関係なく、老若男女が松尾詣でをする風習があります。
宵祭の1日は朝から多くの参拝者が訪れ、今年1年の平穏無事を祈っていました。「去年、肩と足を手術した。今年はそういうことにならないよう願う」「今年は息子と娘が厄年。2人が無事に過ごせるよう祈りに来た」などの声が聞かれました。
コロナ禍前はハンカチなどの身に着けるものを境内に落として帰る厄落としの風習がありましたが、今年も感染対策の一環として自粛が呼びかけられました。
松尾観音寺の木造隆誠住職は「去年はお正月から地震があり、いろいろな事件や事故が多かった。今年は平穏無事に過ごしたいと願われる方が多い」と話していました。
松尾観音寺の初午大祭は2日が本祭で朝8時から夜8時まで行われます。