「怖かった」 自動車学校に通う高校生が時速5キロの衝突体験
これから運転免許を取得する高校生らにシートベルトの重要性を理解してもらおうと27日、三重県松阪市の自動車学校において時速5キロでの衝突体験が行われました。
三重県警察本部によりますと、去年1年間における県内の自動車乗車中の事故による死者19人のうち、シートベルトの非着用は10人で、そのうち9人はシートベルトをしていれば助かったと推定されています。
衝突体験は、高校生らが卒業シーズンを迎え、新たに免許を所得する人が増加するこの時期に、JAF三重支部が毎年県内の自動車学校で開いているものです。
松阪市にある松和自動車学校に通う高校生らが、時速5キロでの衝突を体験し、その衝撃の大きさに驚きの声を上げていました。
高校生は「怖かった。びっくりした。時速5キロでも衝撃。運転した時にぶつかったりしたら大変なことになると改めて感じた」「路上を走る時にはもっとスピードを出すので、安全運転をすべきだと改めて実感した」と話していました。
JAFの調べによりますと、県内の一般道でのシートベルト着用率は運転席が99%なのに対し、後部座席は43.7%と半減するということです。
JAF三重支部の松尾和則さんは「後部座席の着用率が非常に悪くケガをするケースが多い。全席でのシートベルトの着用を訴えていきたい」と呼びかけていました。