三重の景況3期ぶりに改善 製造業やサービス業など4業種で利益 飲食業は下げ幅大
三重県商工会議所連合会は、県内の小規模企業を対象に行った去年下半期の景況調査結果を発表しました。景気の動向を示す指標は、去年上半期から2.3ポイント改善し、3期ぶりの改善となりました。
調査は、三重県商工会議所連合会が県内の小規模企業を対象に、去年7月から12月の景気動向をアンケート方式で調べたもので、2683社から回答がありました。
現状が「好転した」と回答した企業の割合から、「悪化した」とする企業の割合を引いた景気の動向を示すDI値は、去年の上半期から2.3ポイント改善し、マイナス23.5ポイントとなり、3期ぶりの改善となりました。
業種別にみると、製造業、小売業、サービス業、交通運輸業の4業種で改善が見られ、県商工会議所連合会では原材料費高騰や賃上げなど、コスト上昇に対する価格転嫁が進んだ企業が増え、利益改善につながったのではとしています。
一方で価格転嫁が難しいとされる飲食業は、前期より12.5ポイント悪化したマイナス20.5ポイントで、全8業種の中で最も大きな下げ幅となっています。
今回の調査では、経営上の問題点として原材料高や人手不足などを挙げる企業が多く、県商工会議所連合会では今後も関係機関と連携し、事業者を支援する取り組みを続けていきたいとしています。