初期消火と文化財の運び出しを確認 「文化財防火デー」前に消防訓練
26日の「文化財防火デー」を前に、25日に、三重県鈴鹿市の加佐登神社で火災を想定した消防訓練が行われました。
文化財防火デーは1949年、奈良県の法隆寺で発生した火災によって、国宝が焼失したことを受けて制定され、毎年、全国各地で訓練が行われています。
この日の訓練には、地元の消防団や自治会などから約40人が参加し、枯草の焼却中に強風にあおられて火が広がり、神社に燃え移りそうだという想定でわれました。
参加者たちは初期消火のあと、本殿から鈴鹿市の有形文化財に指定されている石仏に見立てた箱を運び出しました。
このあと、駆け付けた消防団の団員らが神社への延焼を防ぐための水幕を張り、放水を行いました。
鈴鹿市消防団の石田久雄消防団長は「やはり火災が一番怖い。それと大地震がきて家が倒壊したりするかもしれないので、その時は皆さん力をあわせて大事なものを守っていただきたい」と呼び掛けていました。
また、境内では初期消火の訓練や火災現場での避難を想定した煙体験なども行われ、参加した住民たちが万が一の火災に備えていました。