小説家・筝曲家・書道など個人や団体を表彰 長年の地域文化向上に貢献
優れた文化芸術活動で、地域文化の向上に貢献した個人や団体に贈られる「三十三ふるさと三重文化賞」の表彰式が、25日に三重県四日市市で開かれました。
表彰式では、三十三ふるさと文化財団の道廣剛太郎理事長が「熱い情熱と強い意志で活動を継続されてきた。より一層の活躍を」と受賞者をたたえました。
今年は、文学部門に津市に住む小説家の松嶋節さん、音楽・演劇部門には津市出身の筝曲家・作曲家の中井智弥さん、美術部門には書道文化の向上や発展に努める三重県書道連盟が選ばれ、道廣理事長から表彰状が贈られました。
松嶋さんは「長く一つのことを続けてきたことに対するご褒美。現代社会を背景に時代をいかした小説を書けたら」と意気込み、中井さんは「新作歌舞伎の音楽に箏が使われるようになってきた。多くの人に知ってもらえるようなコンサートを開きたい」と話していました。
また、三重県書道連盟の平野公鶴運営委員長は「若い人になじんでもらえるよう工夫をしながら書道文化を継承していきたい」と話しました。
表彰式の後にはヴァイオリニストの宮本笑里さんのコンサートが行われ、詰めかけた観客は宮本さんが奏でる澄んだ音色に酔いしれていました。