軽快な笛に合わせた舞で福を届ける 全国巡業の伊勢大神楽 地元で披露
新年を迎え、多くの参拝客でにぎわう三重県伊勢市のおかげ横丁で、国の重要無形民俗文化財に指定される伊勢大神楽が披露されました。
おかげ横丁では、地域の伝統芸能に触れてもらおうと「新春郷土芸能」が開かれていて、19日は伊勢大神楽が訪れた人たちの前で披露されました。
伊勢大神楽は江戸時代、お伊勢参りに来ることができない人のために地方を回り、神宮のお札を届けた際に舞われたもので、現在でも西日本を中心に全国各地を巡業しています。
伊勢大神楽は獅子舞のルーツともいわれ、軽快な笛や太鼓の音に合わせ舞が披露されました。
伊勢大神楽講社の紀州支部・山城修社中、山城修代表は「伊勢神宮の代わりに全国を回っていた獅子舞を神宮のお膝元で見られるのは、皆さんに二重の福を与えられたのではないか」と笑顔を見せていました。
おかげ横丁の「新春郷土芸能」は26日も開かれ、四日市市の無形民俗文化財に指定される「浜田大山車の舞獅子」が予定されています。