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「ひなんじょなんナン?」 災害発生時に避難所で起こりうる課題 解決策考える小中学生

 災害発生時に避難所で起こりうる課題などについて学ぶグループ学習が14日、三重県鳥羽市で行われました。

 子どもたちに防災へ興味を持ってもらおうと行われたもので、鳥羽市立答志小学校と答志中学校に通う46人が参加しました。

 子どもたちが取り組んだのは、「ひなんじょなんナン?」というゲームです。5つのチームに分かれ、食事や洗濯など生活で必要なことが書かれたカードを選び、避難所で起こりうる課題と対応をました。

 避難所での集団生活について考えたチームは、家族のスペースがないことや床が硬いことなどを課題に挙げ、報告会では仕切りやマットを組み立てて、プライベートスペースを作ったり、床に段ボールを敷いて厚みを出すことが解決策であると発表しました。

 参加した生徒からは「想像以上に避難所の環境は良くないと分かった。何か探すことが大事」「今日学んだことをいかして、避難所では子どもと遊んだり仕切りを組み立てたりして役に立ちたい」などの声が上がっていました。

 三重大学の川口淳教授は、避難所の写真を使いながら、初対面の人と生活する中で、入浴やゴミ処理方法など共通ルールを知らせることの大切さなどを呼び掛けていました。「13日に発生した南海トラフ地震臨時情報は頻発するものだと思って、子どもたちを中心に備える心構えを地域全体で持てば乗り越えられる力がつくと思う」と話していました。

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