江戸時代から続く伝統行事 入り江に響く「ハラソ」の掛け声
古代の捕鯨の様子を今に伝える伝統行事「ハラソ祭り」が13日、三重県尾鷲市で行われました。
「ハラソ祭り」は、鯨漁が盛んに行われていた熊野灘に面した入り江の梶賀地区に残る伝統の祭りで、鯨の供養と豊漁を祈願して毎年行われ、江戸時代から続く行事です。
今日の熊野灘は、少し風があり船が進まない時間もありましたが、鯨を見つけたときの合図が伝えられると「ハラソ、ハラソ」の掛け声が上がりました。
鯨を仕留める役の男性が銛(もり)を高く上げ、掛け声が最高潮になった時、海に放り投げて、鯨を射止める仕草を行います。
湾内でも数回銛が投げ入れられ、古式の鯨漁が再現されると、訪れた見物客からは拍手と歓声が送られていました。