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天下の文藩「有造館」と指導者の齋藤拙堂 教育や研究充実の足跡

 江戸時代後期、教育や学問に秀でた藩として知られた津藩の藩校「有造館」と、実質的な指導者のひとり、齋藤拙堂の生涯を紹介する展覧会が、三重県津市の石水博物館で開かれています。

 「有造館」は10代藩主のもとで開かれた藩校で、有能な学者を外部から招き、教育や研究を充実させたことから、津藩は全国の260を超える諸藩の中でも天下の文藩とたたえられました。

 中でも藩校を主導した督学の齋藤拙堂は、全国的にも名をしられた文人です。

 会場には、「有造館」設立に尽力した過程をたどる資料や、最大の事業として出版された中国の歴史書「資治通鑑」294巻148冊など40点が展示されています。

 このうち「有造館」全体を描いた見取り図からは広大な藩校の全容が見てとれます。

 また、津藩の初代藩主・藤堂高虎像は高虎が生前に描かせた3つの遺像のうちのひとつとされる貴重なもので、今回が初めての公開となります。

 「津藩校有造館と齋藤拙堂」は19日まで開かれています。

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