真珠養殖発祥の地でアコヤ貝の供養祭 セレモニーに地元園児も参加
真珠養殖発祥の地である三重県志摩市で、真珠の母貝に感謝をささげる真珠祭が行われ、養殖真珠のさらなる発展を願いました。
真珠祭実行委員会が行ったもので、新型コロナウイルスの影響で5年ぶりに例年の規模に戻して開催されました。
真珠祭には県内外から真珠養殖関係者など約40人が参加し、真珠養殖用のアコヤ貝に感謝する真珠母貝供養祭が営まれ、参加した人たちが供養碑に手を合わせ日頃の感謝や真珠業の発展を願いました。
真珠祭実行委員会の中村雄一さんは「世界中に真珠産業はあるが、はじまりは三重県の英虞湾。起源のプライドをもってイベントを続けていきたい」と話していました。
また、来年秋に三重県で開かれる「全国豊かな海づくり大会」に向けた機運醸成の取り組みとして、地元の園児に漁業の大切さを知ってもらおうと、アコヤ貝の引き渡しセレモ二ーも行われました。
参加した24人の園児は、約1500個の稚貝を養殖業者に手渡し、「きれいな真珠を作ってください」と呼びかけていました。
受け取ったは養殖業者の人たちは、真珠を取り出す際に廃棄されることが多い貝肉から作った肥料を園児に手渡していました。
園児は「稚貝がきれいに育って、いっぱいネックレスを作ってほしい」などと話していました。