平安時代からの護摩供と火渡り神事を市民が体験
家内安全や無病息災などを願い、平安時代から続くとされる護摩供(ごまく)と火渡り神事が5日、三重県尾鷲市の三重県立熊野古道センターで営まれました。
尾鷲市八鬼山にある荒神堂で行われる護摩供と火渡り神事を、熊野古道世界遺産登録20周年を記念し、大勢の人に体験してもらおうと、熊野古道センターで営まれたものです。
修験道総本山の奈良県にある金峯山寺の五條良知管長による講話の後、護摩供が行われました。
護摩焚(た)きに使用された護摩木は、2019年から活動している荒神堂保存会が、護摩供を体験してもらおうと市内の保育園と小中学校に寄付したものです。
山伏10人が禅問答などの儀式を行った後、信者の願いを書き入れた護摩木を燃え盛る炎の中に投げ込んで大願成就を祈り、参加者らと共に火渡りを行いました。