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「巨大地震注意」で旅行ためらう観光客に駅ボラが案内 ハザードマップ配布し避難場所も説明

 南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震注意」が発表されていることを受けて、三重県鳥羽市で12日、地元のボランティアが駅前で観光案内とともにハザードマップなどを配布し、万が一への注意を呼びかけました。

 8日、日向灘で発生した地震で、南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が出されています。これを受けて近鉄は15日まで、伊勢市の五十鈴川駅から志摩市の賢島駅までの間で特急列車の運転を取り止めているほか、JR紀勢本線でも特急「南紀」が8日から運休しています。

 鳥羽駅前では12日、地元のボランティアが市の津波ハザードマップと、駅周辺の津波避難場所が描かれた防災マップを観光客に配りました。

 毎年、お盆休みにあわせて観光客向けにボランティアガイドを実施している、NPO法人伊勢志摩バリアフリーツアーセンターが行ったものです。

 18人のボランティアのメンバーは、通常の観光案内とともに、鳥羽駅から避難場所までの経路や徒歩での所要時間を説明しながら万が一への注意も呼びかけました。

 埼玉県から訪れた観光客は「キャンセルしようか悩んだ。高台など避難できる場所を確認しながら観光を楽しみたい。そこまで地震を怖がる必要はないのかなと思った。土地勘がないので案内があると安心」と話していました。

 伊勢志摩バリアフリーツアーセンターの野口あゆみ事務局長は「安心して観光を楽しんでもらうために、私たち駅ボラが一役を担えられらたいいと思っている。何でも聞いてもらい、コミュニケーションも楽しんでほしい」と話していました。

 鳥羽駅前のボランティアガイドは、14日まで行われます。

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