カスハラ防止へ条例制定も視野 三重県で初の検討会議 罰則規定の必要性も
客による悪質なクレームや迷惑行為などのカスタマーハラスメントの防止対策を検討する会議が、三重県庁で23日に開かれ、条例制定に向けた検討を進めるため、今後の体制や取り組みについて話し合いが行われました。
三重県はカスタマーハラスメントの条例制定に向けた検討を進めるため、19日に推進本部を設置しました。推進本部は一見知事をトップとし、関係部局長ら18人で構成されています。
23日に開かれた初めての会議では、各部局でカスハラ防止に向けた取り組みを共有し、条例案に盛り込む規定や罰則規定の必要性などを検討することなどが決まりました。
また、県は有識者や経済団体、労働団体の関係者ら14人でつくる懇話会も23日に設置しました。一見知事は、過料などの罰則条例への規定も検討することや、懇話会の議論をふまえ、効果的なカスハラ防止対策の取り組みを検討するよう指示しました。
懇話会では推進本部で検討した条例案の規定について意見を聴くほか、来年3月頃までに防止対策の方向性を取りまとめ、来年度での防止条例の制定を目指します。