紀伊半島に錨形の道路網を 三重など3県知事が道路計画など地方創生協議
三重県をはじめ、紀伊半島に位置する3県の知事が集まり意見を交わす紀伊半島知事会議が16日、和歌山県北山村で開かれました。
北山村は、他の市町村と接していない「飛び地」で、三重県と奈良県に挟まれた山間部にあります。
会議には、三重県の一見知事と和歌山県の岸本知事、奈良県の山下知事らが参加。会議に先立って3県の知事は北山村観光センターを訪れ、観光筏下りを視察しました。
丸太を組んだ筏に乗って北山川の約7キロのコースを下る、観光筏下りを体験した一見知事は「自然の景色を眺めながら川を下るのはいい経験」と話していました。
その後開かれた会議では、3県にまたがる熊野古道を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が今年、世界遺産登録20周年を迎えたことを受け、3県で連携して行う事業について話し合いました。
また、地方創生や国土強じん化を目指し、3県に錨形の道路網を作る計画「紀伊半島アンカールート」の整備促進などについても協議されました。
会議には紀伊半島の8市村の首長も参加し、各地域の課題や要望を伝えました。
その後の記者会見で一見知事は「これから日本の人口はどんどん減り、東京以外の地域は人口減少が加速していく。さらに連携を深めてくことが確認できた」と話しました。