NEWS県内ニュース/詳細

楯ケ崎や丸山千枚田を木々で立体的に表現 異なる種類で色調豊か

 三重県熊野市の木工職人・倭貞義さんが、御浜町にある工房の一部をギャラリーに改装し一般公開を始めました。

 熊野市出身の倭さんは、木の感触や工作が好きで中学卒業後に大工になり、東京や大阪を渡り歩いた後、30歳の頃にUターン。仕事一筋で過ごしてきました。

 転機は2018年。近所に住むアーティストの山西貞男さんと意気投合し、「一緒に展示会をやろう」と誘いを受け、大工で培った技術をいかして、厚さ3センチほどの板を切り抜き、パズルのように組み合わせる独特の手法で、絵画のような立体作品を作り上げてきました。

 主な題材は、楯ケ崎や丸山千枚田といった地元の風景のほか、富士山などの観光地で、絵の具などは使わず色調の異なる木を組み合わせて表現します。

 6月から一般公開しているギャラリーは、御浜町上市木にある工房の一角を改装したもので、自身の作品を中心に約50点を展示し「絵で表せない木のぬくもりを作品から感じてほしい」と来場を呼びかけています。

 倭さんは、「体が続く限り作品を作り続けていきたい」と話しています。

県内ニュース一覧に戻る

ページトップへ