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障がい者施設で車椅子を蹴るなど不適切行為 虐待相次いだ三重県いなば園で新たに13件

津市にある障がい者施設の三重県いなば園において、職員による入所者への虐待が相次いだ問題で、三重県は8日、新たに13件の不適切な行為が特別監査で確認されたとして、施設を運営する三重県厚生事業団に対し虐待を含めた再発防止の徹底などを求めました。

三重県の外郭団体、三重県厚生事業団が運営する三重県いなば園を巡っては、3年前の入所者への心理的虐待に始まり、去年は職員が入所者に馬乗りで殴ったり、重度知的障がいのある中学生の腕を引っ張ったりする虐待が発覚。三重県による特別監査が行われていました。

その結果、2021年の9月以降、虐待の事案はこれまで認定された3件以外は認められなかったものの、職員による厳しい口調の声掛けや、利用者の車椅子を足で蹴るなど不適切な行為があわせて13件、新たに確認されたということです。

8日は、三重県子ども・福祉部から三重県厚生事業団に対し特別監査の結果が伝えられ、虐待や不適切な行為の再発防止の徹底や、管理監督体制の課題などに対し改善が求められました。

監査結果を受け取った三重県厚生事業団の井戸畑真之理事長は、記者団に対し「これまでの取り組みも振り返り、改善計画の修正や追加の作業を急ぎ進めたい」と話しました。

三重県厚生事業団は改善計画を9月9日までに県に提出することになっています。

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