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「巡礼道の持続的な価値を損なわないように」熊野古道・世界遺産登録20周年でシンポジウム

 

 7日、熊野古道が、紀伊山地の霊場と参詣道として世界遺産登録されてから、20周年を迎えました。

 それに合わせて、尾鷲市の県立熊野古道センターでは、国際シンポジウムが開かれ、熊野古道の関係団体など約120人が参加しました。

 三重県の一見知事は「自分の人生を考えるのが巡礼道。人それぞれ、巡礼道での感じ方が違うので、シンポジウムを通じて学んでほしい」と話しました。

 また、7日は、世界遺産登録されているもう一つの巡礼道、スペインにあるサンティアゴ巡礼路を歩き、日本から巡礼路に向かう人へのサポートやアルベルゲと呼ばれる巡礼宿でボランティア活動などを行っている金塚多佳子さんが「道」をテーマに、講演を行いました。

 金塚さんは、自身の旅の体験を写真や動画を用いて説明したうえで、現在、オーバーツーリズムの影響で泊まる場所の確保が難しいことなどの問題点を上げ「巡礼道の持続的な価値を損なわないように活動を続けていきたい」と自身の思いを話しました。

 また、会場には絵地図作家、植野めぐみさんがサンティアゴ巡礼路の1つ北の道を歩く中で撮影した写真も展示され、バスク州の美しい自然など、熊野古道伊勢路と似た風景が紹介されました。

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