NEWS県内ニュース/詳細

憧れの監督と甲子園を目指すも まずは初戦に全力 三重・昴学園高校

 夏の高校野球三重大会が5日に開会式を迎えます。三重大会の注目校、大会第3シードの昴学園高校を紹介します。

 大台町にある昴学園は、去年夏の県大会で17年ぶりに1勝を挙げると、今年春の県大会では強豪校を破って3位の結果を残しました。

 野球部を率いるのは、去年赴任し、今年監督に就任した東拓司監督。「上っていく過程が面白いじゃないですか。そういうのを楽しむ派かな」と挑戦者として挑む思いを話します。

 東監督は、2018年の夏の県大会で、10年連続初戦敗退だった白山高校を甲子園へ導きました。

 主将の青木大斗選手は「小学校6年生の頃から東先生に憧れていたので、昴学園に進学を決めようと思いました。僕は実力があるわけではないので、とにかく元気を出してはつらつとしたプレーを見せることを意識しています」と大会に臨む姿勢を語りました。

 真面目で謙虚なキャッチャーの青木大斗主将とバッテリーを組むのが、エースナンバーを背負う2年生の河田虎優希投手。

 河田選手は、キレのあるストレートとスライダーが武器で、1年前よりも体重を10キロ増やし、着実に力を伸ばしてきました。

 河田選手は「指にボールがかかってスナップが強くなり完投できるようになった。本気で自分たちの力を出してひとつずつ勝っていきたい」と自身の成長に自信をのぞかせます。

 打撃陣で東監督が期待を寄せるのは、新チーム発足後、4番を任されている齋田友浩選手です。

 齋田選手はチャンスに強く、長打が打てるチームの頼れる左主砲です。

 齋田選手は「4番の仕事をして、1・2番がつくったチャンスを必ず返したいです。春は3位で終わり悔しい思いをしたので、夏は甲子園に行き、チームを勝利に導きたいです」と大会での活躍を誓います。

 昴学園は組み合わせ抽選の結果、三重や津商業、海星といった強豪校が同じゾーンに入りました。

 東監督が「力はまだ全然ないので、全試合を決勝戦のつもりでやろうと思っています」と話すと、主将の青木選手も「正直、難しいゾーンには入ってしまったなと思いましたが、1回勝てば勢いに乗ってくるんじゃないかなと思います」と初戦の大事さを意識しています。

 創部以来、初の第3シードをつかんだ昴ナイン。三重県の高校野球の歴史に新たな1ページを刻むことはできるのか。

 青木選手は「東先生は熱意を持って僕らを勝たせるためにやっている。僕らがもっと勝って東先生に恩返しができたらいいなと思います」と語りました。

 監督と選手、思いを一つに初めての夏の頂点へ駆け上がります。

 三重テレビ放送では、高校野球三重大会の模様を1回戦から決勝まで、生中継と生配信でお伝えします。

県内ニュース一覧に戻る

ページトップへ