軽い気持ちで放った言葉で仲間外れ いじめ防止へ何をすべきか 児童が思いやり学ぶ
いじめ防止に向けた行動ができるよう学ぶ授業が18日、三重県の津市立白塚小学校で行われました。
小学5・6年生を対象に、三重県教育委員会が県弁護士会とともに作成した、いじめ予防の動画教材を活用した初めての授業です。
白塚小学校の5年生約20人が参加し、弁護士がナビゲーターを務める動画を見ながら、いじめをなくすにはどうすればいいかを考えていました。
児童たちは軽い気持ちで放った言葉がきっかけで仲間外れにされた子どもや、その様子を眺めるクラスメートの姿を見て、それぞれに感じたことを発表し互いに思いやりの気持ちを持つ大切さを学んでいました。
子どもたちからは「いろいろなパターンを知り、いじめはダメだと心から思った」「いじめを止める勇気はないが、先生に報告したり最低限のことはしようと思う」などの声が聞かれました。
三重県教育委員会では、県内すべての公立小学校に動画を配布し、来年度からの授業に活用することにしています。
元水伸美子ども安全対策監は「思いやりの心を育む中で人権問題を考えていきたい」と話していました。