知的障がいある生徒が便座に座る様子を撮影 高校生がSNS投稿 いじめ重大事態に認定
三重県内の特別支援学校に通う男子生徒が去年10月、トイレ内の姿を男子生徒2人に撮られた上、その動画をSNSに投稿され、その後、被害にあった男子生徒は長期間、学校を欠席していたことが分かりました。
三重県教育委員会によりますと、県内の特別支援学校に通う知的障がいのある男子生徒が去年10月、校内にあるトイレの個室にいた際、併設された高校の男子生徒から、ドアの下からスリッパを出し入れする嫌がらせを受けたほか、ドアを開けた際、便座に座る様子を別の男子生徒にスマートフォンで撮影され、その動画をSNSに投稿されたということです。
学校の聞き取りに対し、2人の生徒は行為を認めていて、このうちスリッパを出し入れした生徒は「嫌なことを言われて、その仕返しでやった」と話しているということです。
被害にあった生徒は去年10月以降、長期間にわたり学校を欠席している状況です。
学校は8日にいじめの重大事態に認定しました。
三重県教育委員会は、2月にも第三者の有識者を加えた調査委員会を設置する方針です。
1月31日の定例会見で、福永教育長は「SNSを使ったいじめというのは非常に影響も大きい。これからもしっかりと対策を練っていかなければならない」と話しました。