災害現場へ防災ヘリから隊員投入 消防隊と航空隊が訓練
山岳遭難などの現場へ防災ヘリコプターから消防隊員を投入し、効率的な救助活動を行うための訓練が、24日に三重県津市で実施されました。
各地で多発している山火事や南海トラフ巨大地震など、災害発生時に防災ヘリコプターを使って孤立地域などに対する早期情報収集と迅速な救助活動のため、三重県防災航空隊と津市消防本部が連携して初めて実施したものです。
防災航空隊の隊員は、津市消防本部の職員5人に消防隊員の投入が想定される状況などを説明しました。
講義の中で航空隊員は「現地の気象によって消防隊員の投入が不可能な場合もあるため、代替案の活動プランも用意してほしい」と話していました。
また、航空機などを保管、整備する格納庫では、ヘリコプターからの投入を想定し約3メートルの高さから降下する訓練に臨んでいました。
津市消防本部久居消防署の前山卓大消防指令補は「訓練を通して消防隊と航空隊の活動に理解が深まればより効率の良い活動につながる」と期待を寄せていました。