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津高主将が力強く選手宣誓 「三重の高校球児代表として思いを」 全3年生部員で知恵絞る

 高校野球三重大会が開幕しました。5日、選手宣誓の大役を務めたのは、津高校の中尾早玖主将。

 応募のあった24校の中から選ばれ、62校60チームを代表して選手宣誓をしました。

 中尾主将は、「自分が?とびっくりしました。周りがおめでとうと言ってくれ頑張ろうという気持ちになりました」と振り返ります。

 もともと人前で話すことが得意ではなかったそうで、「キャプテンを務めることになった時、自分が変わらないとチームが活躍できないと思い、率先して変わろうと思いました。キャプテンになったことで、僕自身も成長できたと思います」と自信をのぞかせます。

 3年生の水谷昂寛選手が「選手宣誓が決まり、中尾は運などの力も持っているのかと嬉しかったです」と話すと、青木心之介選手は「宣誓文を出すのを手伝ったりしました。あとは応援するだけです」と笑顔を見せていました。

 チームメイトの中には幼い頃から仲が良く、中学時代からともに白球を追い続けた仲間もいます。

 幼なじみの小野航太郎選手は「選手宣誓をするためにキャプテンをやる、と当時言っていたので、実現して嬉しいです」と喜びます。

 大丸薫監督は「同級生同士、横のつながりも強い学年。伝えたいことを全て伝えられるよう頑張ってほしい」と期待を込めます。

 中尾主将は「三重県の高校球児の代表として、大会にかける思いを伝えたいと思っています」と意気込みました。
 
 ある日の練習後、中尾主将の自宅に3年生部員が集まりました。

 森航大選手が「選手宣誓を考えに来ました」と話すと、「序盤、書きにくいな」「書き出しが難しい」などの声が上がりました。

 思い出に残る宣誓文にしようと、中尾主将の提案で3年生全部員で3年間の思いを原稿に盛り込みました。

 チームメイト全員の思いを背負い、迎えた開会式当日。堂々とした姿がありました。

「たくさんの方々とともに紡いできた時間は、かけがえのない一生の財産です。一球一打に熱い思いを込め、これまで支えてくださった全ての方々の心に大輪の花が咲く、忘れられない夏にすることを誓います」

 家族や監督、そして仲間への「感謝の思い」がつまった約2分半の選手宣誓文を読み上げ、大役を終えました。

 中尾主将は「声が震えることもなく思いをきれいに伝えられた。僕の人生の中で記憶に残る素晴らしいプレーや試合がしたいです」と決意を新たにしていました。

 三重テレビ放送では1回戦から決勝戦の模様を実況生中継で放送する他、全試合をバーチャル高校野球で配信しています。

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