役員交代の見返りは2000万円 収賄罪に問われる元理事長 起訴内容を否認
三重県鈴鹿市にある社会福祉法人の役員交代をめぐる贈収賄事件で、収賄の罪に問われている元理事長の男の初公判が27日に津地方裁判所で開かれ、男は起訴された内容を否認しました。
社会福祉法違反の収賄の罪に問われているのは、兵庫県神戸市の会社員・四宮慶太郎被告(58)です。
起訴状などによりますと四宮被告は2022年2月、すでに逮捕・起訴されている金田被告らから「かがやき福祉会」の役員を変更するように依頼され、見返りに2000万円を受け取った収賄の罪に問われています。
津地方裁判所で開かれた裁判で、四宮被告は「役員の交代依頼を受けた認識はない」として起訴された内容を否認しました。
冒頭陳述で検察側は「金田被告らが業務委託報酬の名目で四宮被告らに金銭を支払い、引き換えに役員などを辞任させることなどを内容とする契約書などが取り交わされた」と主張。
一方、弁護側は「役員交代の依頼を受けた認識はない」として無罪を主張しました。
また、同じく社会福祉法違反の収賄の罪に問われている吉岡百々代被告の初公判も開かれ、吉岡被告は起訴された内容を認めました。