四日市の酒蔵や伊賀の神社本殿など3件が国登録有形文化財に 柱や梁に醸造道具の設置跡
国の登録有形文化財について、文化審議会による答申が21日に行われ、三重県四日市市にある神楽酒造の酒蔵など3件が新たに登録されることになりました。
新たに登録されることになったのは、神楽酒造の酒蔵兼釜場と西酒蔵、伊賀市にある大村神社の本殿の3件です。
このうち、神楽酒造の酒蔵兼釜場は1858年江戸時代末期の安政5年に建てられ、西酒蔵は明治中期に建てられました。
内部は作業場としての大規模な空間となっていて、それを支える柱や梁などの構造部材にはかつて醸造で使用した道具を設置した痕跡も残っていて、機械化以前の醸造業のありかたを検討する上で貴重な建造物であることなどが評価されました。
今回の3件を含めて、三重県内で国の登録有形文化財に登録された建造物は324件となります。