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医師や看護師「お前はゴミ」 入浴後バスタオルかけ放置 患者に36件の虐待か

三重県鈴鹿市にある国立病院機構鈴鹿病院で、障がいがある患者に対し医師や看護師らが「お前はゴミ」といった暴言を吐くなどの虐待が疑われる行為が、36件あったことが分かりました。被害者は20人以上にのぼるということです。

鈴鹿病院と三重県によりますと、病院では障がいがある患者に対し、医師や看護師らが「お前はゴミ」などといった暴言を吐いたり、入浴後の患者にバスタオルをかけたまま15分ほど放置するなど、心理的な虐待や身体的虐待などが疑われる行為が去年1年間で36件確認されたということです。

8人の医師や看護師、保育士が関与し、25人の患者が被害にあったということです。

今年5月に複数の市町に虐待を通報する匿名のメールが寄せられ県が調査して発覚したもので、鈴鹿病院は第三者を含めた委員会を設置し、事実の確認や再発防止策などを検討しています。

障害者虐待防止法では、虐待が疑われる事案が確認された場合、病院は関係する市町などに速やかに通報する義務がありますが、鈴鹿病院は今年5月まで通報していませんでした。

三重テレビの取材に対し鈴鹿病院の棚田良之事務部長は「利用者や家族に大変な不安や心配をおかけし深くお詫びします。自治体の指導のもと再発防止を徹底してまいります」とコメントしています。

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