仮想通貨から始まり逮捕状取り消しや被害相談で計3750万円 3件の詐欺にあった30代男性
三重県多気町に住む30代の男性が、SNS上で知り合った人物から仮想通貨の投資を誘われたり、中国の警察を名乗る人物から逮捕状の取り消し名目のお金を要求されたりするなどして、計約3750万円をだまし取られました。
警察によりますと去年4月、男性は無料通信アプリLINEのダイレクトメッセージで李と名乗る人物と知り合い、仮想通貨の投資に誘われ、指定された口座に13回にわたって約3280万円を振り込みだまし取られました。
さらに10月、男性の携帯電話に中国の航空会社を名乗る人物から「他人があなたの身分を偽って搭乗している」などと電話があり、続いて電話を代わった中国の警察を名乗る人物から「あなたの口座が作られ詐欺に使われている。あなたに逮捕状が出ている。750万円を支払えば取り消せる」などと言われ、指定された口座に150万円を振り込み、だまし取られました。
そして年が明けた1月4日、ネットで見つけたサイトに詐欺被害の相談をしたところ、SNSで「被害に遭った人にお金を返すことができるシステムがある。利用するには一度、お金を振り込んでもらい記録を作る必要がある」などと言われ、指定された口座に3回にわたり約320万円を振り込みだまし取られました。
3件の詐欺であわせて約3750万円をだまし取られ、男性が15日に初めて警察へ相談に訪れ発覚しました。
警察ではSNS型投資詐欺、及び特殊詐欺事件として調べています。