交通網や子育て環境の創出 三重のリニア戦略プラン中間案 委員「まずは魅力発信を」
リニア中央新幹線の早期開業を目指す三重県は16日、行動計画として位置付ける「みえリニア戦略プラン」の中間案を検討委員会で報告しました。
三重県は、リニア中央新幹線の開業に向け新たなライフスタイルの創出をはじめ、観光やビジネスの分野での交流拡大を目指して、去年3月に「三重県リニア基本戦略」を示し、その方向性の実現に向けた行動計画として「みえリニア戦略プラン」の検討を進めています。
16日は、市町や交通事業者などで構成される検討委員会が開かれ、三重県の担当者から「みえリニア戦略プラン」の中間案が報告されました。
中間案は名古屋までの先行開業に向けての取り組みが主なもので、リニアの発着に合わせた交通ネットワークの構築、定住を促すための働く場や子育て環境の創出、また半導体など高付加価値産業などの誘致促進などが盛り込まれています。
委員からは「まずは三重の魅力をいかに発信するか、また強みを具体的にアピールすべき」「若者に定住してもらうには地元への愛着づくりが必要」などの意見が出ていました。
三重県では今後も議論を重ね、県内駅を含む全線開業を踏まえた最終報告を経て「みえリニア戦略プラン」を来年3月に策定したいとしています。