「商業施設が一時避難施設になっているとは」 弾道ミサイル発射を想定し訓練
弾道ミサイルの発射を想定した避難訓練が18日、三重県伊勢市にある商業施設で初めて行われました。
伊勢市にあるイオン伊勢店で行われた訓練には、内閣官房や三重県職員、住民など合わせて約100人が参加しました。
訓練は国外から弾道ミサイルが発射され、三重県に飛来する可能性があるとの想定で行われました。
参加した住民はJアラートの音が鳴ると職員らの誘導に従って商業施設の中に避難し、身をかがめて手やかばんで頭を守って避難の呼びかけを解除する放送を待ちました。
三重県内の商業施設で弾道ミサイルの発射を想定した避難訓練が行われるのは初めてで、関係者は「万が一の時はその場にいる人たちと声を掛け合って命を守る行動を素早くとってほしい」と話していました。
参加した人たちからは「商業施設が一時避難施設になっていると知らなかった。それが知れただけでも住民にとっては安心。訓練に参加できなかった人たちに広めたい」などの声が上がっていました。
三重県危機管理課の佐藤寛課長は「Jアラートが鳴ったらまずは建物の中に逃げてほしい」と呼びかけていました。
県は現在、住民が逃げ込める鉄筋コンクリート造りの建物や、地下施設など約1000カ所を緊急一時避難施設に指定しています。