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開館30周年の松浦武四郎記念館 歩み振り返るトークイベント

 今年で開館30周年を迎えた三重県松阪市の松浦武四郎記念館で11日、これまでの歩みを振り返るトークイベントが開かれました。

 松浦武四郎記念館は、現在の松阪市出身で北海道の名付け親である幕末の探検家、松浦武四郎ゆかりの資料を展示する博物館として1994年に開館しました。

 記念館の育ての親である北海道大学の佐々木利和名誉教授らが登壇し、開館から今日にいたるまでの記念館の歩みを振り返りました。

 佐々木名誉教授は「多くの人たちの情熱と苦労があってこそ。アイヌ文化を発信する場として今後も様々なことに挑戦していきたい」と話していました。

 また、記念館では晩年を迎えた武四郎の活動を紹介する企画展も開かれ、関連資料209点が展示されています。日本最高峰の富士山や、三重と奈良の県境にある大台ケ原などに登って記録を残すなど、老いてもなお旅への思いを持ち続けた武四郎の冒険家魂を感じることができます。

 一方で、先日、気象庁が南海トラフ地震への注意を呼びかける臨時情報を発表したことを受け、山本命館長は「まずは人命最優先。防災マニュアルなどを確認し避難経路の確保や資料保存などに努めていく」と話していました。

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