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デスク席から(94)「島を訪ねたせんせいたち」

「ハンセン病はいろんな意味で偏見・差別がきつかった」(入所者自治会長)

「かつて療養所では、入所者と職員の生活区域を分けていた」(学芸員)

「帰ってこないで。病気がうつるから…そんなことを言われてつらい」(入所者)

初めて療養所を訪れた三重の教職員のみなさんが触れた言葉の数々です。

先月実施されたハンセン病療養所フィールドワーク。行き先は、岡山県の長島愛生園と邑久光明園。

三重県や市民団体、三重テレビが企画した催しで、学校教員や市教委の職員ら30人が参加。

1988年にようやく島に架かった橋(人間回復の橋)や、患者が収容された桟橋、体の検査を受け禁止物品が取り上げられた「収容所」、入所者の大多数が眠る納骨堂などを訪ねたほか、両園の入所者の方から話を聞きました。

島に着いたのが正午頃。そこから5時間弱の研修でしたが、非常に中身の濃いものとなりました。

参加者の感想の一部を紹介します。

「教職員限定という表記に目が留まった。と同時に求められる責任も感じた」

「生まれてすぐ命を絶たれた赤ちゃんの苦しみ、悲しみ、監房の冷たさ、残酷さ、消毒風呂…自分なりに一生懸命想像してみた。自分の家族、職場の人たち、子どもたちに伝えていかなければならないという後押しをしてもらったように感じた」

「自分の中で“歴史の話”から“人の話”に変わっていくのを感じました」

これらのことをまとめた番組を以下の日時に放送します。ご覧ください。

島を知る

~せんせいが訪ねたハンセン病療養所~

1月28日(日)夜7時~7時30分

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